Day 2
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Agenda09.00 - 09.45JST
日本プライベート・エクイティ市場2023: 混乱の中における機会
日本のプライベート・エクイティ(PE)市場は、2022年の取引額が約2.8兆円となり、2021年の過去最高水準である3.2兆円に迫る高水準を記録しました。2023年のプライベート・エクイティ市場も好況なスタートを切っており、世界が混乱の中にある今、中国以外の国々にも投資家の関心が高まる中で、円安による新たな機会も創出されています。このような重要な成長ドライバーが引き続き市場の追い風となっており、他の先進国と同様に、プライベート・エクイティが関与するM&Aの割合が日本でも拡大しています。
景気後退時にディールを実行している企業は平均して高いパフォーマンスを達成しており、PEポートフォリオ企業にとって、混乱は好機だとも捉えることができます。特に物言う株主の投資先企業は、明確な計画を策定した上で、M&Aを積極的かつスピーディーに実行しているため、そうでない企業よりも高い成果を生み出しています。このことから、できるだけ早い段階で優れたアプローチによりイグジットを実行し、リミテッド・パートナー(LP)への配分を増加させ、資本投入を拡大させることが日本のプライベート・エクイティ・ファンドに求められています。
本セッションでは、先の見通しが立ちにくい状況であっても成功を収めるために取るべき4つのアクションについてベインのパートナーが解説します。
09.45 - 10.30JSTインベストメント・スポットライト:グローバルな投資機会へのアクセス方法
多くの日本のLPはプライベート市場での投資を既に立ち上げているか、あるいは規模を拡大しており、世界レベルでの資金調達の場として日本市場はますます認知されてきている。拡大する投資プランに対してLP側は、どのような戦略・ストラクチャー、または投資地域が最適かを見極め、それに適したパートナーの選択が求められる。市場が変化し、実績値と将来的な期待値がかけ離れるような投資環境でそうした要求に応えるのは、なおさら容易なことではない。本パネルディスカッションでは、世界のプライベート・エクイティ市場への最適なアクセス方法を議論する。
- 北米市場と欧州市場ではリスク・リターン分析はどう比較されるか?
- 投資パートナー選定において重要視すべき項目は何か?
- ファンド運用会社を選定する際、選定基準にESGはどう反映されるべきか?
- 日本のLPとの関係構築に関してグローバルGPは十分な努力をしているか?
10.30 - 11.15JSTベンチャー・キャピタル:ネクストステージ
日本のベンチャー・キャピタル運用者も世界の同業者も投資家から受ける質問は同じで、すなわち、バリュエーション・スタンス、ポートフォリオ・エクスポージャー、エグジットまでのタイムラインなどである。水面下ではしかし、日本のスタートアップ環境は現在、大転換期にあるという見方は根強く、とりわけディープ・テクノロジーなどの分野への投資チャンスにはまだほとんど手がつけられていないとされている。本パネルディスカッションでは、ローカルスタートアップを定義づける特徴と、迅速なグローバル展開をいかに可能とするかについて、議論する。
- ベンチャー・キャピタルが日本市場に魅かれる理由は何か?
- ディープ・テクノロジー、クライメート・テクノロジーテック、バイオ・テクノロジーのうち、どれが最も高い超過リターンをもたらすか?
- グロース・ステージ企業の資金調達の現状はどうなっているのか?
- 投資家はエグジットオプションをどう考えているか?
11.15 - 11.40JSTネットワーキング・ブレイク
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11.40 - 12.25JSTアジア市場での投資機会:変化する投資環境
昨年のアジア市場でのプライベート・エクイティ投資は2021年から大幅に減少したが、それでも年間の案件総額は過去2番目の高さを記録した。最も顕著な減少幅だったのは新興市場で、グロース・ステージのテクノロジー企業への投資案件が牽引役となったそれまでの活況に対する反動が響いた。先進国市場はさほど影響を受けていないが、中国市場は多くの投資家にとり依然として難題のままとなっている。ただ、あらゆる市場に共通して言える問題は、ファンド運用者はこの先、これまでとは全く違う経済状況においても成功し続けることができるかどうかである。
- ある特定のセクターに特化した案件がアジア市場では浸透しつつあるのか?
- ベンチャー・キャピタルが最も魅かれるアジア市場はどこか?
- アジア地域のGPを評価する際、重要なデューデリジェンス項目は何か?
- ある特定の国に特化したファンド運用会社のLPの基盤はどう進化しているか?
12.25 - 13.10JSTプライベート・デット:適切な投資戦略の選択
プライベート・デット案件が提示されてきた背景には、従来の資金調達方法であった銀行融資による資金が引き上げられ、これにより生じたギャップを埋めるためという前提がこれまでは常にあった。この傾向は今後の厳しい経済環境の下でさらに強まるかもしれないが、クレジット市場の投資家は同時に、ダウンサイド・プロテクションや法規制がらみのリスクに留意しながら投資対象の選別を進めるようになっている。プライベート・デット投資の専門家やマルチアセット運用会社が提供する第二・第三の投資戦略は、LPにとってはかつてないほど多くのアクセスポイントが提供されているということを意味する。本パネルディスカッションでは、そうした状況下でのプライベート・デット市場での舵取りを議論する。
- クレジット市場の投資家が今、一番留意していることは何か?
- クレジット投資戦略はパンデミック以降、どう変わったか?
- スペシャル・シチュエーション案件やディストレス市場での投資チャンスは、件数として増えてきているか?
- 日本の投資家は様々な方法でのプライベート・クレジット市場へのアクセスを模索しているのか?
13.10 - 13.15JST閉会
13.15 - 14.15JST昼食
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